芥川龍之介賞受賞「コンビニ人間」(村田沙耶香)~未婚、非正規上等!多様化する生き方と女の自立の背中を押してくれる一冊!~

The following two tabs change content below.

婚活ミニマリスト

結婚相談所で交際休止に入りました!/婚活崖っぷち/ひそかに妊活開始/石原さとみになりたい

最新記事 by 婚活ミニマリスト (全て見る)

「コンビニ人間」、やっとちゃんと読みました。

めっちゃ面白かったです。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

コンビニ人間 [ 村田沙耶香 ]
価格:1404円(税込、送料無料) (2018/5/13時点)

スポンサーリンク

多様化する生き方と女の自立の背中を押してくれる一冊!(ネタバレ注意)

主人公の古倉恵子は、大学一年生のときからコンビニバイトを18年も続けている。

古倉は、幼いころから人の気持ちがわからず、小学校時代はトラブルを繰り返してきた。

中学からはトラブルを起こして家族を悲しませまいと行動を自重し、心を閉ざして生きてきた。

それ以来、「人間らしく」生きるやりかたがさっぱりわからず、

マニュアルがあるコンビニでだけ「店員」として生きることができた。

そんな折、「婚活」目的でコンビニに入店した白羽という男が現れ、古倉の人生が変わっていく。

「簡単に言わないでくださいよ。女と違って、男はそれだけじゃ文句を言われるんだよ。社会に出ていなければ就職しろ、就職すればもっと金を稼げ、金を稼げば嫁をもらって子孫を作れ。ずっと世界に裁かれ続ける。気楽な女と一緒にしないでください」
(中略)
「僕はそれで気が付いたんだ。この世界は、縄文時代と変わってないんですよ。ムラのためにならない人間は削除されていく。狩りをしない男に、子供を産まない女。現代社会だ、個人主義だといいながら、ムラに所属しようとしない人間は、干渉され、無理強いされ、最終的にはムラから追放されるんだ」
(中略)
「古倉さんは、何でそんなに平然としていられるんですか。自分が恥ずかしくないんですか?」
「え、何でですか?」
「バイトのまま、ババアになってもう嫁の貰い手もないでしょう。あんたみたいなの、処女でも中古ですよ。薄汚い。縄文時代だったら、子供も産めない年増の女が、結婚もせずムラをうろうろしているようなものですよ。ムラのお荷物でしかない。俺は男だからまだ盛り返せるけれど、古倉さんはもうどうしようもないじゃないですか」
(中略)
「白羽さん、婚姻だけが目的なら私と婚姻届を出すのはどうですか?」
(中略)
「そんなに干渉されるのが嫌で、ムラを弾かれたくないなら、とっととすればいいじゃないですか?狩り……つまり就職に関してはわかりませんが、婚姻することで、とりあえず、恋愛経験や性体験云々に対して干渉されるリスクはなくなるのでは?」
(中略)
「コンビニに居続けるには『店員』になるしかないですよね。それは簡単なことです、制服を着てマニュアル通りに振る舞うこと。世界が縄文だというなら、縄文の中でもそうです。普通の人間という皮をかぶって、そのマニュアル通りに振る舞えばムラを追い出されることも、邪魔者扱いされることもない」
(中略)
皆が不思議がる部分を、自分の人生から消去していく。それが治るということなのかもしれない。
ここ二週間で14回、「何で結婚しないの?」と言われた。「何でアルバイトなの?」は12回だ。とりあえず、言われた回数が多いものから消去していってみようと思った。

引用元:コンビニ人間 [ 村田沙耶香 ]

表面だけでもせめて「普通の人間」になろうと思った古倉だが、

違和感を覚え、「普通の人間」になるよりも、「コンビニ人間」として生きることを選ぶ。

「気が付いたんです。私は人間である以上にコンビニ店員なんです。人間としていびつでも、たとえ食べて行けなくてのたれ死んでも、そのことから逃れられないんです。私の細胞全部が、コンビニのために存在しているんです」
(中略)
「狂ってる。そんな生き物を、世界は許しませんよ。ムラの掟に反している!皆から迫害されて孤独な人生を送るだけだ。そんなことより、僕の為に働いた方がずっといい。皆、そのほうがほっとするし、納得する。全ての人間が喜ぶ生き方なんですよ」
「一緒には行けません。私はコンビニ店員という動物なんです。その本能を裏切ることはできません」
(中略)
私はふと、さっき出てきたコンビニの窓ガラスに映る自分の姿を眺めた。この手も足も、コンビニのために存在していると思うと、ガラスの中の自分が、初めて、意味のある生き物に思えた。

引用元:コンビニ人間 [ 村田沙耶香 ]

周囲の人々が望むように

就職して正社員になって、結婚してこどもを産んで、「普通の人間」になることよりも

結婚しないでコンビニでバイトして自分らしく生きることを望ぶ女性の物語です。

白羽という世の中の常識にはまりきれずに悩む男性との出会いをきっかけに

古倉は改めて、就職して正社員になって、結婚する「普通の人間」になるよりも、

「コンビニ人間」として生きることを自ら選んだところに意味があります。

素晴らしいじゃないですか。

就職も結婚も望んでいない、コンビニで働くことだけが自分に必要だと

「これが私の生きる道!」

と古倉が周囲の意見に振り回される迷いを捨て、「自立」することができたのですから。

男性と違って女性は恋愛がなくても幸せになれるんです。

「自立」することさえできれば。

全部、気持ちの問題なんですよ。

女がいないと幸せになれないのは、実は男の方なんですよ。

未婚、非正規上等!

ではでは☆

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

コンビニ人間 [ 村田沙耶香 ]
価格:1404円(税込、送料無料) (2018/5/13時点)

スポンサーリンク