ノンフィクション作家・松原惇子さん著「男たちは夢を捨てたのか」書評~恋愛成就の秘訣はブログ☆~

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minimalist tokyo

アンジェラベイビーを目指して、ダイエットをがんばっているので、ダイエットにまつわる記事を投稿し始めたよ! JINペンアーミー🐹YouTubeもやってるよ~🎵

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こんばんは。

ブログを始めて、恋愛がうまくいってる気がする(=゚ω゚)ノ

前回もブログに書きましたが、恋愛うまくいってないっていうひとは、きっとそれはヒマが原因なので、ブログやったらいいですよ。

必ず誰しも人よりも少し詳しいことがあると思うので

それをブログに書くだけでOK!(*´▽`*)

ブログの書き方はコチラの記事を参照してください(^^♪

彼を忘れてブログに熱中してたらいいことあるかも☆

これホント、現在進行中の実体験です!( *´艸`)

今日は、最近読んだものすごく面白い本があったのでご紹介します。

松原惇子さんの

「男たちは夢を捨てたのか」

です。

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「夢があるからモテるんだ!」

あとがきより

内容からいくと、この本は『団塊の男たちは今』というのが最も適切なのだが、私はあえて『男たちは夢を捨てたのか』という題をつけた。いや、もっと率直な気持ちをいえば、『夢があるからモテるんだ!』という題にしようとも思った。これは最後の章にでてくる男性がいった言葉だが、私はこの言葉に非常に感銘をうけたのである。……夢を捨てた男、夢を捨てきれぬ男、夢なんか最初からもっていない男、夢を見続ける男、そんな男の素顔が垣間見られたら、この本は成功したといえるだろう。

引用元:男たちは夢を捨てたのか(松原惇子)

1章が一人の男性のインタビューになっており、全部で12人の男性のインタビューで、12章からなる本です。

40歳前後の、サラリーマンから自営業、社長などいろんな職業の男性たちが登場します。

40歳前後の男性たちは人生経験が豊富で、恋愛、結婚、家庭、仕事、夢、将来について思うこと、さまざまです。

人生について話すとなると、主に中心になる話題はやはり

  1. 仕事
  2. 恋愛・結婚・家庭

になっていきます。

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男たちの仕事

サラリーマン、医者、自営業、社長、職人、音楽家、経営者、工場勤務・・・

とその職業は様々。

「サラリーマンはつまらない」

というのが頻出の言葉で、やっぱりそうなのかなという感じ。

そう思って脱サラしたという人が多かったし、そもそもその道を選ばなかったという人も多数。

でもサラリーマンでない男たちはみな、口々に仕事の不安定さを吐露していました。

いつも崖っぷちだ、ということでした。

生活の安定を取るか、生きている実感を取るか。

相反するこのどちらを選ぶか、ですね。

▼1章のサラリーマンの言葉

「息子はサラリーマンにさせたくないです」
(中略)
「わずか一千万円もない年収のために、会社に身を売るのは、つまらないですよ。息子にはなにか独立した仕事をしてほしいと思っています」

引用元:男たちは夢を捨てたのか(松原惇子)

▼4章の会社経営者の言葉

「僕ね、安定していると生きている気がしないんですよ。みんなが大丈夫だという道にいってどうするの。そっちにいくと危険だ、だからいってみる価値があるんじゃないか。僕には、安定ばかり考えて生きている人の気持ちがわからないです」

引用元:男たちは夢を捨てたのか(松原惇子)

▼9章のペンション経営者の言葉

「外からみると僕たちがやっていること、よく見えるみたいですね。近くに別荘をもっている人たちも時どき相談にきますよ。自分たちもこんなペンションをやりたいがどうしたらいいのかって。だからその時はいってやるんです。はたからみるほどいい商売じゃないよって。借金なしならすすめるけど、借金するならやめた方がいいって。結構、つまんない人生ですよってね」

引用元:男たちは夢を捨てたのか(松原惇子)

一番仕事をしていて楽しそうだったのは、指揮者の男性でした。

一握りの才能のある人にしかできない仕事ですが・・・

なかなか世知辛いですね(´・ω・`)

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男たちの恋愛と結婚と家庭

▼2章の開業医の男性の言葉

「女房が嫌いとか、子供を愛してないということではないんですよ。いや、わからないなあ。もしかして僕は、人を愛したということがないような気もする」

引用元:男たちは夢を捨てたのか(松原惇子)

▼3章の会社経営者の言葉・・・この本で一番の衝撃の章!!

「男の生きがいって、女に誇示できた時じゃないのかな。いくら仕事で成功しても、そこをクリアできないと空しいと思うよ」
(中略)
「相手の条件を全部のんだんです。僕が彼女にいったことは、別れてくれるなら、お前がだす条件を全部のむって」
(中略)
「その時、家を購入して一年目だったんですよ。彼女の要求は、家のローンを私が全部払うこと。家、貯金はすべて彼女の名義にすること。子供の養育費と生活費を毎月二十日に二十万円、一生涯にわたって支払うこと。子供には絶対に会わないこと、でした」
(中略)
「仕事もいいけど、異性を意識しなくなったら終わりですよ。いつまでも恋をしてなくちゃ」

引用元:男たちは夢を捨てたのか(松原惇子)

▼6章のレストランの雇われオーナーの言葉

「二十代に自分はもっととべるはずだった。でも結婚によって足をひっぱられてしまった。今さらこんなことをいっても仕方がないけど。若くて結婚したことを本当に後悔している。僕は家庭を維持するために人生やっているんじゃない、と時どき叫びたくなることがある。妙にイライラしてね」
(中略)
「そうかもね。僕は不安に思ったことないけど、女房は生活が不安定だから不安がっているみたいですよ。僕は生活設計なんかたてたことないんですよ。出会ったことをキイワードにつなげてその瞬間を生きている。だから来年はわからない、そういう生き方しているんですよ」

引用元:男たちは夢を捨てたのか(松原惇子)

▼10章の指揮者の言葉

「芸術家は結婚すべきではないと思うね」
(中略)
「年々、わかっていくのが音楽、年々わからなくなっていくのが女房」

引用元:男たちは夢を捨てたのか(松原惇子)

幸せな結婚生活をしているという人はあまりいなかったような気がします・・・

一見何の問題もない結婚をしているようにみえても、実はなにかしら不満があったりという人が多かったですし

そもそも結婚していないという人も何人かいました。

一番幸せな家庭を持っていると思われた人は、クロス張り職人さんです。

▼5章のクロス張り職人の言葉

「そうだな。仕事から帰って、家で晩酌やるのが一番の楽しみだな。それから風呂入って、新聞読んでテレビみてな。子供をひざにのっけてさ」
(中略)
「このごろさ、子供たちも大きくなって親の手を離れてきただろ。子供が大きくなると、楽しくないね」
(中略)
「愛人にでも子供、産ませっかな」

引用元:男たちは夢を捨てたのか(松原惇子)

その彼も子供がかわいくてしかたないということで、奥さんが大好きでという感じではなかったですね。

彼の場合は、照れ隠しの可能性もあるけれど、どうなのか・・・

奥さんが大好きと明言する人は一人しかいなかったです。

▼8章の工員の言葉

「私は女房のことを好きだけど、むこうは僕のこと、おもしろくないと思っているんじゃないですか。だから、女房は外に飲みにいっちゃうんですよ」

引用元:男たちは夢を捨てたのか(松原惇子)

壮絶な離婚を経験しても、また再婚する男、何の感慨もなく結婚した男、好きな人との結婚を夢見る男、絶対に結婚したくない男、同じ女性と二度結婚した男・・・

見事にいろんな男性が出てきておもしろすぎる。

この本、まじでおもしろいです!

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男たちの夢

まず夢がある男、ない男がいて、後者は少数派でした。

前者の夢は、仕事か、結婚か、子ども、でしたね。

▼7章のセールスマンの言葉

「うーん、夢がないことはない。でもどうしてもと聞かれれば、そうだな。仕事して、旅行してという夢しかないなあ」

引用元:男たちは夢を捨てたのか(松原惇子)

▼12章の自営業の男性の言葉

「やっぱり、好きな女性でないと、結婚する気がしませんよ。いくら気に入られたって。でも面倒くさいなあ。考えると、やっぱりもうできないですね」
(中略)
「僕は最近、女性にモテるんですよ。四十になってから急にね」
(中略)
「どうしてだと、自分では思うんですか」
私が窓ごしに、さよならがわりにいうと、彼はすごくいい顔をして答えた。
「夢があるから、モテるんだ!」

引用元:男たちは夢を捨てたのか(松原惇子)

素敵なラストでした。

普段誰にも語ることのない、40歳の男性たちのリアルな声が新鮮です。

女性にも、男性にも面白く読めるのではないでしょうか。

若い男性はとくに、人生の先輩の声として、人生の勉強のために読んだ方がいいかも・・・

久々に詳細までしっかり読んで、熱中した、ものすっごく面白い本です!

なかなか購入はできないかと思いますので、気になった方は、ぜひ図書館で借りてみることをおすすめします(*´ω`*)

ではでは~

▼電車の中で熱中して読みました。写真は、乗換の駅のホームにて。サラリーマンの足元が後ろに写り込んでいて、本の題名に合った味のある写真になりました。

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